目次
1:ディープインパクトの死亡理由
2019年7月30日突然の訃報が飛び込んできました。
競馬ファンのみならず、多くの日本人に衝撃を与え、愛された伝説の競走馬ディープインパクトの死が公式ホームページにより伝えられました。
死亡理由は、頚椎(けいつい)の骨折が原因と伝えられています。
公表された内容は以下になります。
弊社にて繋養しておりましたディープインパクト号ですが、かねてより治療しておりました頸部の手術を7月28日に受けました。
手術は無事に終了して術後の経過も安定しておりましたが、翌29日の午前中に突然起立不能になったため懸命の治療を試みました。
30日の早朝にレントゲン検査を行ったところ頸椎に骨折が見つかり、回復の見込みが立たないことから安楽死の処置が取られました。
突然の出来事で誠に痛恨の極みではございますが、謹んでお知らせいたします。
引用元:ディープインパクト号 急逝のお知らせ
https://shadai-ss.com/news/info/news-1981/
競走馬を引退したディープインパクトは、北海道にある社台スタリオンステーションという種牡馬を繋養するための牧場で、種馬として遺伝子を残すことで競馬界に貢献を続けていました。
馬の頚椎の骨折は、走ることでの過度な屈曲や跳躍後の着地に背中にかかる衝撃が原因とされているようです。
頚椎や胸椎(きょうつい)の骨折・脱臼・亜脱臼はサラブレッドにとって珍しい症状ではないようです。
競走馬として輝かしい成績を残したディープインパクトは、早く走る代償として頚椎に過度の負荷が生じていたことは想像に難しくありません。
競走馬の骨折・安楽死について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
2:関係者、著名人による死に対するコメント
ディープインパクトの死を聞いて、多くの競走馬時代の関係者や、著名人がコメントを発表しています。
改めて、競走馬としてのディープインパクトがいかに多くの人々に影響を与えていたのかがよくわかります。
発表されたコメントの一部を紹介していきます。
2-1:武豊騎手
武豊騎手はディープインパクトの競走馬として出走した全14レースで騎乗し、ディープインパクトの伝説を共に築き上げました。
2005年の皐月賞での勝利騎手インタビューで述べた「走っているというより、飛んでいる感じ」という言葉は有名です。
相棒でもある武豊騎手のコメントは
『体調が良くないと聞いていたので心配していたのですが残念です。私の人生において本当に特別な馬でした。彼にはただただ感謝しかありません。』
引用元:ディープインパクト号が死亡 JRA
http://www.jra.go.jp/news/201907/073001.html
2-2:金子真人ホールディングス株式会社:金子真人代表
ディープインパクトの馬主は金子真人ホールディングス株式会社です。
金子真人ホールディングス株式会社はディープインパクト以外にも、ブラックホーク、トゥザヴィクトリー、キングカメハメハ、アパパネなどの馬主でもあります。
金子真人代表のコメントは
『無敗の三冠馬をあっさり成し遂げてくれたことにはとても感動しましたし感謝しています。最も感動したのは凱旋門賞で負けて帰国した直後にジャパンカップ、有馬記念を連勝してくれたことです。
その直後、あまり前例の無い4歳での種牡馬入り後も大成功してくれました。マカヒキとワグネリアンの2頭のダービー馬も私にプレゼントしてくれました。突然の訃報に涙が止まりません。心から冥福を祈ります。』
引用元:ディープインパクト号が死亡 JRA
http://www.jra.go.jp/news/201907/073001.html
2-3:池江泰郎元調教師
ディープインパクトの調教を手掛けたのが池江泰郎元調教師です。
フランス凱旋門賞で禁止薬物検出により失格となった際には、主催者から1万5000ユーロもの罰金が課せられました。
池江泰郎元調教師のコメントは
『突然のことに大変驚いています。約2年の現役生活では最高の成績を挙げてくれました。今は心よりご冥福をお祈りするのみです。』
引用元:ディープインパクト号が死亡 JRA
http://www.jra.go.jp/news/201907/073001.html
2-4:生産者ノーザンファーム:吉田勝己代表
吉田勝己氏は、ディープインパクトが生まれたノーザンファーム、そして引退後に種馬として過ごした社台スタリオンステーションの代表です。
吉田勝己代表のコメントは
『ノーザンファームの過去の生産馬の中でも間違いなく最高の競走馬でした。種牡馬としても大成功をしていただけに本当に残念です。心よりご冥福をお祈りします。』
引用元:ディープインパクト号が死亡 JRA
http://www.jra.go.jp/news/201907/073001.html
2-5:歌舞伎俳優:市川海老蔵氏
歌舞伎界一の競馬好きで有名な歌舞伎俳優の市川海老蔵氏も自身のブログでディープインパクトの死にコメントしています。
『ディープインパクト、かなしい、かなしい、忘れられない名馬、凱旋門賞負けた時私は涙流しました、、
かなしい、かなしい、有馬のハーツクライとも思い出
ダービーも皐月も菊花も出遅れても勝った、
直線!日本競馬界史上
競走馬としても
種牡馬としても
最高の馬でした。御冥福をお祈りします、』
引用元:かなしい かなしすぎる! | ABKAI 市川海老蔵オフィシャルブログ Powered by Ameba
https://ameblo.jp/ebizo-ichikawa/entry-12499358296.html
2-6:お笑い芸人:麒麟・川島明氏
競馬好き芸人として競馬番組にも出演するお笑い芸人の川島明氏も自身のTwitterでディープインパクトの死にコメントしています。
『ディープインパクトが天国へ旅立ったとの報せ。
次元の違う走りで衝撃をあたえ続けた日本最高の名馬でした。
産駒にもその強さは受け継がれ今もなお競馬界を創造し続ける偉大すぎる血統です。
天国で名馬たちとのんびり走ってくださいね。
本当にお疲れ様でした。
そしてありがとうございました。』
引用元:川島明(@akira5423)さん | Twitter
https://twitter.com/akira5423?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
3:ディープインパクトの生涯成績
競走成績: 14戦12勝
主な勝鞍
2005年:皐月賞(GⅠ)
2005年:東京優駿(GⅠ)
2005年:菊花賞(GⅠ)
2006年:天皇賞(春)(GⅠ)
2006年:宝塚記念(GⅠ)
2006年:ジャパンカップ(GⅠ)
2006年:有馬記念(GⅠ)
獲得賞金:1,454,551,000円
まとめ
日本中に愛されたディープインパクトの死の原因と死に対するコメントを紹介しました。
引退から13年が経った今でも、なお多くの人々に愛され続けていることがよくわかります。
ディープインパクトは残念ながら死にましたが、ディープインパクトの遺伝子は今も競馬界で生き続けています。
わずか2年間の競走馬としての経歴でしたが、まさに最強という言葉がふさわしい走りで人々に感動を与えてくれました。
これからもディープインパクトは人々の記憶の中にとどまり続けることでしょう。